場所によって埋葬形式が違っていた
今回の発掘作業は、同地の再開発プロジェクトの一環として昨年9月から始まっています。
約2400平方メートルを対象に発掘を行い、前回の調査と合わせて、梅田墓の東半分もほぼ全域が明らかになりました。
一段低くなっている部分には、浅く掘られた穴に体を折り曲げられた姿勢で納骨されており、その上から厚さ1メートルの土をかけただけの簡単なものでした。
特に一番低くなっている部分では、複数の遺骨が一緒に埋葬されており、感染症か何かで一度に亡くなった人をまとめて葬った可能性があります。
反対に盛土をして一段高くなっている場所には、切石を積んで作られた倉庫のようなものが見られました。火葬の際に生じる焼骨が土に混じっていたことから、納骨堂であったとも考えられます。