大阪駅の北側から「1500体の人骨」が出土!江戸時代に埋葬された庶民の遺骨か

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Credit: 大阪市

 

reference: worldnewj, 大阪市

大阪市教育委員会は、今月13日、JR大阪駅北側の再開発地域にて、1500体以上の人骨が発見されたと発表しました。

これは江戸時代末〜明治初期にかけて存在した「大阪七墓(おおさかななはか)」のひとつで、「梅田墓」と呼ばれています。

2016〜17年に行われた前回の調査でも約200体の人骨が出土していますが、これほど大量の埋葬痕跡が一度に見つかったのは今回が初めてです。

梅田墓では人骨の他に、350点以上の蔵骨器や位牌、動物の骨などが見つかっています。

場所によって埋葬形式が違っていた

今回の発掘作業は、同地の再開発プロジェクトの一環として昨年9月から始まっています。

約2400平方メートルを対象に発掘を行い、前回の調査と合わせて、梅田墓の東半分もほぼ全域が明らかになりました。

手前が一段低く、奥が盛土で高い/Credit: 大阪市
見つかった墓地の配置図/Credit: 大阪市

一段低くなっている部分には、浅く掘られた穴に体を折り曲げられた姿勢で納骨されており、その上から厚さ1メートルの土をかけただけの簡単なものでした。

特に一番低くなっている部分では、複数の遺骨が一緒に埋葬されており、感染症か何かで一度に亡くなった人をまとめて葬った可能性があります。

写真上部にまとめて埋葬された遺骨/Credit: 大阪市

反対に盛土をして一段高くなっている場所には、切石を積んで作られた倉庫のようなものが見られました。火葬の際に生じる焼骨が土に混じっていたことから、納骨堂であったとも考えられます。

埋葬された骨は一般市民のものか

墓地内には他にも、骨を納める大量の蔵骨器や位牌、埋葬された子豚が4体、馬が2体見つかりました。蔵骨器の中には、猫の骨が入っているものもあったようです。

大量に出土した蔵骨器/Credit: 大阪市
位牌/Credit: 大阪市

また、前回の調査で見つかった遺骨は、平均年齢30代の人や子どものものが多くを占めていました。今回出土した骨は目下調査中ですが、大阪の城下町に住んでいた一般市民のものではないかと推測されています。

大阪七墓の調査は、当時の大阪の発展や庶民の信仰を知る上で重要視されており、埋葬された人々の暮らしを詳しく理解できるかもしれません。

調査した範囲はすでに埋め戻していますが、今後は墓地の西南側を調べていく予定です。

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