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VLBAが撮影した活動銀河「TXS0128」(左)。STAR WARS Ep4でダースベイダーが搭乗したTIEアドバンストx1(右)。/Credit:NARO,WOOKIEEPEDIA
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活動銀河の形状がスター・ウォーズのTIEファイターにそっくりと話題に (2/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.09.06 Sunday

前ページ詳細な形まで観測された活動銀河「TXS 0128+554」

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活動銀河核のジェット

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Credits: NASA’s Goddard Space Flight Center

ではこの形状になった理由は何なのでしょう?

こうした活動銀河核のブラックホールは、約10個に1個ほどの割合で、膠着円盤の両極からジェットと呼ばれる高エネルギー粒子を光速に近い速度で噴出させています。

ジェットが銀河の端にあるガスに衝突すると高エネルギー粒子が減速し、やがて銀河中心に向かって逆流し始めます。

このとき粒子は磁場を中心にらせん状に高速で移動し、広い領域に拡散します。それが戦闘機で言えば翼にあたる部分を作り出しているのです。

この領域を専門用語では電波ローブと呼びます。

強力な電波を放つ活動銀河核と、ジェットの噴出によって形成される電波ローブ。これがTIEファイターのような形状を宇宙に作り出した原理です。

次ページ5年及ぶ観測の成果

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