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種が不明だったオタマジャクシ/Credit: Benjamin Tapley, ZSL
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「三又の口を持つオタマジャクシ」の種の特定に成功!大人になった姿とは…?

2021.01.28 Thursday

2020.09.03 Thursday

上の画像は、ベトナムを原産とする未特定種のオタマジャクシです。

三又の奇妙な口元が特徴的なこのオタマジャクシは、これまでどのカエルに成長するかが分からず、正体不明のままでした。

しかし今回、ロンドン動物学会(ZSL)、インド・ミャンマー保護団体、オーストラリア博物館、ホアンリエン国立公園(ベトナム)の研究により、「アジアツノガエル(学名: Megophrys)」に属する種と判明しています。

 

iflscience https://www.iflscience.com/plants-and-animals/bizarre-tadpoles-finally-matched-to-species-of-threatened-horned-frogs/ , zsl https://www.zsl.org/science/news/hadnt-the-froggiest

オタマジャクシの中から6種を特定!

オタマジャクシの三又の口元は、水面に浮かぶエサを効率よく食べるためにあります。これにより、他種のオタマジャクシがテリトリーとしない水域で安全に食事できるようです。

研究チームは今回、生息域の地理的データやオタマジャクシの形態測定、およびDNA分析を用いて大規模調査を行いました。

その結果、正体不明のオタマジャクシの中から「アジアツノガエル」6種の特定に成功しています。

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アジアツノガエル/Credit: Benjamin Tapley, ZSL

種が明らかになったことで、6種のカエルがどれだけ多様に繁殖し、どれだけ脅威にさらされているかを知ることができます。

しかし、アジアツノガエルの生息地は森林破壊や損失が深刻化しており、予防措置を取らなければ絶滅の危機があるそうです。

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