「三又の口を持つオタマジャクシ」の種の特定に成功!大人になった姿とは…?

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種が不明だったオタマジャクシ/Credit: Benjamin Tapley, ZSL
reference: iflscience, zsl

上の画像は、ベトナムを原産とする未特定種のオタマジャクシです。

三又の奇妙な口元が特徴的なこのオタマジャクシは、これまでどのカエルに成長するかが分からず、正体不明のままでした。

しかし今回、ロンドン動物学会(ZSL)、インド・ミャンマー保護団体、オーストラリア博物館、ホアンリエン国立公園(ベトナム)の研究により、「アジアツノガエル(学名: Megophrys)」に属する種と判明しています。

 

オタマジャクシの中から6種を特定!

オタマジャクシの三又の口元は、水面に浮かぶエサを効率よく食べるためにあります。これにより、他種のオタマジャクシがテリトリーとしない水域で安全に食事できるようです。

研究チームは今回、生息域の地理的データやオタマジャクシの形態測定、およびDNA分析を用いて大規模調査を行いました。

その結果、正体不明のオタマジャクシの中から「アジアツノガエル」6種の特定に成功しています。

アジアツノガエル/Credit: Benjamin Tapley, ZSL

種が明らかになったことで、6種のカエルがどれだけ多様に繁殖し、どれだけ脅威にさらされているかを知ることができます。

しかし、アジアツノガエルの生息地は森林破壊や損失が深刻化しており、予防措置を取らなければ絶滅の危機があるそうです。

カエルの保護に種の特定が欠かせない理由

Credit: Benjamin Tapley, ZSL

カエルはその一生の中で、きわめて劇的な見た目の変化をする生物です。

尻尾だけで泳ぐオタマジャクシが4本足のカエルになるのですから、未特定のオタマジャクシがどのような姿になるかは専門家でも容易に予測できません。

研究主任のベンジャミン・タプリー氏は「オタマジャクシとカエルの姿はまったく似ていませんが、どのオタマジャクシがどのカエルになるのかを知るのはとても重要」と話します。

これはカエルの在来種が4種しかいないイギリスでは簡単ですが、270種を超えるベトナムではかなりの難題でしょう。

特に成体のカエルは、活動が活発で見つけにくいため、繁殖地の特定にはオタマジャクシがとても役立つのです。

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