メキシコの建設地から史上最大量の「200体のマンモスの骨」が出土!

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Credit: Mexico’s National Institute of Anthropology and History

 

メキシコシティの北側にあるフェリペ・アンヘレス新国際空港の建設予定地から、200体を超えるマンモスの遺骨が発見されました。

これほど大量に見つかるのは前例がなく、発掘史上最大を記録しています。

同地では、今年5月にも約60頭のマンモスの骨が見つかっており、これまでの合計で200体分に達しているとのことです。

メキシコ国立人類学歴史研究所のペドロ・サンチェス・ナバ氏によると、「まだ多くの骨が地中に眠っている」といいます。

見つかったのは北米に移住した「コロンビア

ナバ氏の話では、去年11月、新空港建設のための土地調査の際に、人の手で掘られたの捕獲穴が見つかったことで、本格的な発掘作業が始まったそうです。

その結果、十数頭のコロンビアマンモスの骨が捕獲穴から一挙に出土しています。

出土したコロンビアの骨/Credit: Mexico’s National Institute of Anthropology and History

コロンビアアジアから北米に到達したのは約150万〜100万年前で、高さは4.3メートル、寿命は人とほぼ同じ70〜80年でした。

ヨーロッパに生息した体毛の厚いとは異なり、北米は温暖であったことから、コロンビアの体毛は薄かったようです。生息範囲は、北はカナダから南はニカラグア、ホンジュラスまで広がっていました。

時期は1万3000〜1万年前とされていて、人による過剰狩猟かが原因のようですが、現時点ではどちらとも言えません。

死因は狩猟か?集団餓死か?

今回見つかったの中には、人の手により絶命したものが確認されましたが、200体すべてが同じ死因かどうかはまだ不明です。

仮説のひとつとして、同地はかつて湖が干上がった沼地であったため、群れではまって立ち往生し、そのまま集団餓死した可能性が示唆されています。

一方で、人々が沼地を利用して、を追い込んだ可能性も捨て切れません。そうだとすれば、人類は従来考えられているより多くのを一度に狩猟できたはずです。

Credit: Mexico’s National Institute of Anthropology and History

また、人々が沼地のたちに手を下さなかったとしても、周辺の遺跡からはの骨で作られた道具が出土しています。そのため、個体レベルではコロンビアの狩りをしていたでしょう。

研究チームは今後、の骨を詳しく調査して、人とどのような関係にあったのかを解明していく予定です。

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