死因は狩猟か?集団餓死か?
今回見つかったマンモスの中には、人の手により絶命したものが確認されましたが、200体すべてが同じ死因かどうかはまだ不明です。
仮説のひとつとして、同地はかつて湖が干上がった沼地であったため、群れではまって立ち往生し、そのまま集団餓死した可能性が示唆されています。
一方で、人々が沼地を利用して、マンモスを追い込んだ可能性も捨て切れません。そうだとすれば、人類は従来考えられているより多くのマンモスを一度に狩猟できたはずです。
また、人々が沼地のマンモスたちに手を下さなかったとしても、周辺の遺跡からはマンモスの骨で作られた道具が出土しています。そのため、個体レベルではコロンビアマンモスの狩りをしていたでしょう。
研究チームは今後、マンモスの骨を詳しく調査して、人とどのような関係にあったのかを解明していく予定です。