2500年前の「古代エジプトの棺」を新たに13基発掘!墓荒らしにあわず”完全密封された”状態で発見

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見つかった棺/Credit: Ministry of Tourism and Antiquities

世界に数多ある遺跡において、エジプトほど大量の遺物が眠っている場所はそうありません。

現在でも世界中の考古学者たちが、まだ見ぬお宝を掘り当てるために調査を続けています。

そして今回、エジプト北部の地・サッカラで、約2500年前に遡る棺が新たに13基発見されました。

棺はまったくの未開封状態で、墓荒らしにも遭っておらず、保存状態がきわめて良いとのことです。

見つかった「13基の棺」は、ほんの序の口?

サッカラは、今日の首都カイロの南30キロの地点に位置し、およそ3000年間、かつての首都メンフィスのネクロポリス(共同墓地)として機能しました。

地上には、ピラミッドや寺院、神々に捧げられた石碑などが点在していますが、地中深くにはまだ多くの遺物が眠っていると言われます。

サッカラ、地上のピラミッド/Credit: ja.wikipedia

エジプト観光・考古省によると、今回見つかった棺は、地下11メートルにある埋葬スペースにまとめて安置され、互いに積み重ねられていたといいます。

調査の結果、棺に開封された痕跡がなく、最初に埋葬されてから2500年の間、同じ場所に手付かずで保管されていたようです。

そのため、保存状態が良く、棺表面に塗装された色まで確認できました。

Credit: Ministry of Tourism and Antiquities

この棺は「サルコファガス」というもので、遺体あるいは一回り小さな棺を納めるための石棺(今回見つかったのは木製)を指します。

名前の由来は、ギリシャ語の「サルクス(sarx、肉体)」「ファゲイン(phagein、食べる)」を足したもので、要するに中に人の遺体を入れるという意味から「肉体を食べるもの」となりました。

また、埋葬スペースには他に密閉された窪みが3つ確認されており、中に未発見の棺が隠されている可能性が非常に高いようです。

遺体や副葬品も一切盗まれていない

サッカラに埋葬されたのは、主に高位の貴族や役人と言われていますが、近年の調査で、中流階級や労働者のものと思われるシンプルな埋葬跡が見つかっています。

ただやはり、副葬品や動物のミイラ、豪華な装飾が見られるのは、高位の人の棺です。一般に、こうした棺は高価な副葬品があるということで墓荒らしの略奪に遭いやすいのですが、見つかった棺にはその痕跡が一切見られません。

つまり、遺体や副葬品など、埋葬された人物の背景を知る上で重要な情報がすべて残っているということです。

棺に描かれた画/Credit: Ministry of Tourism and Antiquities

埋葬された人々の名前や身元はまだ明らかになっていませんが、今後の調査ですぐに明らかになるでしょう。

エジプト観光・考古省は、9月1日に、新型コロナで一時休止していた博物館や遺跡の観光業を再開しており、今回見つかった遺物も一般公開される予定です。

しかし、この発見もほんの序の口。魅惑のエジプトには、まだまだ多くのお宝が眠っています。

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