野生のアルビノは危険がいっぱい
アルビノは、メラニン色素を作る遺伝情報が欠損しているため、通常の体色を先天的に失っている個体を指します。
これに似たものとして「リューシズム(白変種)」がありますが、こちらは遺伝的欠損ではなく、メラニン量の減少が原因です。そのため、瞳の色は元の色が維持されます。
リューシズムについては、過去に黄金色のカメが発見されたことがあり、そちらで解説しています。
発見されたアザラシには、瞳に明らかな色素の欠損が見られ、アルビノで間違いないとのことです。
アルビノは、視力が低下する傾向が見られ、野生では将来的な繁殖行動に失敗する可能性が高くなります。
また、体色が目立つ分、サメやシャチといった天敵に狙われやすいので非常に危ない状態です。仲間たちは、それを本能的に知っているゆえに敬遠しているのかもしれません。
いずれにせよ、野生でアルビノが生き残るのは至難のワザです。
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