“眠ったまま化石になった”1億2500万年前の新種恐竜を発見!保存状態が完璧すぎる

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完全な保存状態で見つかった新種の恐竜/Credit: Carine Ciselet; Yang Y. et al. PeerJ
reference: livescience

中国北東部・遼寧(りゅうねい)省で、ほぼ完全な状態を保った2匹の恐竜の化石が地元農民により発見されました。

9月8日付けで『PeerJ』に掲載された研究によると、2匹はともに新種と判明しており、約1億2500万年前の白亜紀に生息した恐竜とのことです。

驚くべきは、その保存状態の良さであり、研究チームは「眠っている最中に火山の噴火が起き、そのまま土石流に飲み込まれ即死した」と見解を述べています。

新種の名前は「永遠の眠り」

新種の化石は、現在、遼寧古生物博物館に保管されており、中国、ベルギー、アルゼンチンの共同チームによる調査が行われました。

体長は1.1メートルほどで、イグアノドンやパラサウロロフスといった「鳥脚類」の初期種に分類されます。2本足で歩く草食恐竜で、アヒルのようなくちばしも大きな特徴です。

強靭な後ろ足と長く硬い尾から、かなりの俊足だったと見られます。

Credit: Carine Ciselet; Yang Y. et al. PeerJ

新種恐竜は、中国語で「遼寧の永遠の眠り」を意味する「チャングミアニア・リャオニンゲンシス(英: Changmiania liaoningensis)」と命名されました。

睡眠中に火山が噴火?

さらに、発見された場所や化石の姿勢から、穴を掘って住処を作る習性があったと見られます。これは前例がないわけではありませんが、恐竜の中では珍しい行動です。

ベルギー王立自然科学研究所のパスカル・ゴドフロイト氏は「首と前腕は非常に短いですが丈夫で、肩甲骨は穴を掘る習慣を持つ現生動物のそれと類似します。鼻先は地面を掘るのに便利なシャベル型をしていました。おそらくこの恐竜は、今日のウサギがするように器用に穴を掘っていたでしょう」と説明します。

Credit: Carine Ciselet; Yang Y. et al. PeerJ

そのことから、2匹の恐竜は、眠っている間に地下の巣穴が崩壊して死んだと見て間違いないようです。

化石が出土した「Lujiatun(中国語: 陸家屯)層」からは、過去にも火山の噴火で死んだ恐竜の化石が発見されており、専門家は、この地を「白亜紀版のポンペイと称します。

新種竜の死因は、巣穴で休眠中に火山の土石流に埋められた説が有力ですが、噴火後の不安定な土壌に穴を掘って、寝ている間に天井が崩れてしまった可能性も高いとのことです。

それでも恐竜の穏やかな眠った姿を見れば、苦しみもなく即死したことが伺えます。自分たちが死んだことにも気づかず、まだ眠っているつもりなのかもしれません。

まさに「永遠の眠り」の名にふさわしいでしょう。

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