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火を起こすには高度な技術が必要だが天然の鍋は放り込むだけで調理ができる/Credit:Tom Björklund
history archeology
MIT news https://news.mit.edu/2020/early-human-hot-springs-food-0915

2021.01.27 Wednesday

2020.09.17 Thursday

初期人類による最古の料理は「直火焼き」ではなく「温泉を使った煮込み」だった可能性が浮上!

初期人類の初めての料理は、直火焼きではなく温泉を使った煮込みかもしれません。

9月15日付けで科学雑誌『PNAS』に掲載された論文によれば、170万年前の人類遺跡のすぐ近くに、熱水を噴出する温泉の形跡が発見されたとのこと。

初期人類による最初の火の使用痕跡は最古のもので150万年前とされています。つまり、もし初期人類が近所に噴出する熱水を調理に利用していた場合、最古の料理は人工的な火起こしによる「直火焼き」ではなく自然環境を利用した「煮込み」となるのです。

研究を主導したマサチューセッツ工科大学(略称: MIT)の研究者たちは、今回の発見を契機に、世界中の初期人類遺跡の近くに温泉があったかどうかを調べるプロジェクトを立ち上げるとのこと。

初期人類も現代人と同じように温泉を有効活用していたのかもしれません。

初期人類は火の使用が始まる前から噛む力と消化機能を脆弱化させていた

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人類の先祖は柔らかい食べ物を食べるようになったために歯が小さくなりや顎の力も弱くなった/Credit:depositphotos

初期人類(ホモ・エルガステルおよびホモ・エレクトス)が火を使うようになったのは100~150万年前と考えられています。

しかし興味深いことに、当時の初期人類の歯や腸は、既に柔らかな食べ物に適応して小さく、短くなっていました。

この事実から、初期人類は火の使用を始める前に、既に何らかの方法で食べ物の調理をはじめていたことが予想されます。

しかしながら、これまで初期人類の「最古の料理方法」は謎に包まれていました。

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