人類は「楽園」にたどり着けたのか?
人類が東アフリカで誕生したのは、およそ20万〜30万年で、アフリカの脱出に成功したのが6〜7万年前です。
しかし最近の調査で、十数万年前の現生人類の骨がギリシャやイスラエルで出土しており、ずっと以前からアフリカを出ていたことが分かっています。
初期人類は、今日の東アフリカからエジプトを北上し、レバント地方(アラビア半島の北端、地中海に面する中東地域)を抜けて、ヨーロッパやユーラシア大陸に広がっていきました。
おそらく、その移動の中で、アラビア半島の川や湖に沿った道も水や食料資源を切らさないための内陸ルートとして選ばれたのでしょう。
アフリカからユーラシアに移動する人類にとっては、アラビア半島が便利なサービスエリアとなったかもしれません。
果たして、この足跡の主たちは、探し求めていた楽園にたどり着くことができたのでしょうか。