南シベリアの古代遊牧民の墓地から暴力の痕跡が発掘される
歴史家たちは、シベリアの古代遊牧民を戦争と略奪を生業とする暴力的な人々だと表現してきました。
しかし西暦紀元初期に存在した彼らの暴力に関する考古学的資料は発見されておらず、不明な部分が多かったようです。
そのため研究チームは、南シベリアのトゥバ共和国の墓地を発掘することにしました。

この地域にはいくつかの発掘ポイントがありますが、今回の焦点となったのは写真上の古墳「Tunnug1」です。ここはシベリア・スキタイ人最古の王家の墓の1つであり、2017年から発掘が行われていました。
そして最近の調査で、ここから87人の骨格を含む西暦2~4世紀の周辺墓地を発見。

それら遺体には歴史家たちの予想どおり、様々な暴力の痕跡があったのです。