霊長類はトリュフ好き?
ボノボは、地球上でコンゴ中部にしか生息しない絶滅危惧種の霊長類です。
直立二足歩行が得意で、仲間同士の争いがほとんどなく、平和的で道徳性の高い生き物と言われます。
これまでの調査で、ボノボがトリュフを食べることは知られていましたが、H.ボノボが確認されたのは初めてです。
トリュフは、その独特な香りで広く珍重される食用キノコとなっていますが、意外にも生態系の維持に欠かせない存在です。
例えば、樹木が土壌から栄養分を吸収するのを助けたり、動物の食生活を支える一旦を担っています。
不規則な形をした外皮は大理石のような模様をしており、これが強い香りの拡散に役立っています。
研究チームのマシュー・スミス氏は「トリュフは腕利きのシェフやグルメのためだけでなく、私たちの親戚である霊長類にも好まれる食材」と話します。