ボノボがトリュフを見つけ出す方法
H.ボノボは、科学界にとって新発見となりましたが、現地では「シンボキロ(simbokilo)」というバンツー語の名称で昔から知られているそうです。
それでも、H.ボノボの生態やボノボとの関係性は多くが謎に包まれています。
スミス氏によると、「ボノボは空気中に漂う香りをキャッチしたり、土を掘って手に付いた匂いを嗅ぐことで、新種トリュフを探し出している」と指摘。
また「新種トリュフは、ボノボが丸呑みできるサイズであり、外皮に付着する胞子は厚い細胞壁に守られることで、ボノボの消化管を無傷で通過し、便とともに排出されている」と話します。
このサイクルを通して、新たなトリュフが育っているようです。
同チームのトッド・エリオット氏は「H.ボノボは、地元民にとっては何世代にもわたって親しまれていることから、現地での聞き取り調査が必要になる」と話します。
またH.ボノボは、現段階で食用トリュフと多くの共通点を持っていることが判明しており、今後、高級食材の仲間入りをする可能性もありそうです。