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ボツワナで発見されたゾウの遺骸/Credit: National Park Rescue
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死因不明の「ゾウの大量死」、水飲み場に大量発生したシアノバクテリアが原因と発表(ボツワナ)

2021.01.27 Wednesday

2020.09.25 Friday

アフリカ南部・ボツワナにある広大な湿地帯「オカバンゴ・デルタ」で、今年3月から、ゾウが大量死する謎の現象が発生しました。

6月末には収束したものの、現在までに約330頭のゾウが死亡し、死因もいまだに不明です。

ところが、ボツワナ野生動物・国立公園局は、21日、「毒素を持つシアノバクテリアが、ゾウの水飲み場に大量発生したことが原因である」と発表しました。

また、シアノバクテリアの大量発生については、「温暖化が深く関係している可能性が高い」と述べています。

sciencealert https://www.sciencealert.com/botswanan-mass-elephant-die-off-attributed-to-bacteria-after-months-of-mystery , bbc https://www.bbc.com/news/world-africa-54234396 , businessinsider https://www.businessinsider.com/mass-elephant-die-off-bostwana-toxic-algae-2020-9

相次ぐゾウの大量死、原因は一体?

ボツワナには、現在、世界最多となる約13万頭のゾウが生息しています。

大量死に見舞われたゾウは、オカバンゴ・デルタの北東エリアに分布するグループに属し、推定で1万8000頭に達すると言われていました。同地一帯に住む人口が1万6000人ほどなので、ゾウの方が多い計算になります。

ところが、半年ほど前から、ゾウが次々と死亡している状態で見つかり始めました。地元民は「ゾウが急にめまいを起こし、顔から地面に突っ伏して倒れる」こともあったといいます。

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Credit: REUTERS

「密猟が原因では」という声もありましたが、ゾウに人の手による外傷は見られず、キバも無傷で残っていたことから否定されました。

密猟者は、象牙を高値で違法売買することで知られます。

次ページ原因は「シアノバクテリア」の大量発生か

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