1年の訓練を耐えた「英雄ネズミ」
2014年に、東アフリカのタンザニアで生まれたマガワは、ベルリンの慈善団体「APOPO」により特殊な訓練を受けました。
APOPOは、地雷や結核患者を探知するための動物を育てており、マガワも爆発物に含まれる「TNT(トリニトロトルエン)、火薬」などをピンポイントで嗅ぎ分けられます。
探知に成功すると、マガワは大好物のバナナやピーナッツを貰えるそうです。
1年間の厳しい訓練に耐えたネズミは「HeroRATs(ヒーローラット、英雄ネズミ)」と呼ばれ、カンボジアやアンゴラ、ジンバブエ、モザンビークなどの現場へと送られます。
マガワの任務地は、カンボジア北部のシエムレアプでした。
カンボジアでは1975以来、大量の地雷や爆発物が埋められ、約6万4000人が死亡、約2万5000人が負傷しています。
マガワは現在までに39個の地雷と28個の不発弾を発見し、同団体で最も優秀なヒーローラットとなりました。