ニュートン(右)対ライプニッツ(左)、どちらが先に「微分積分法」を見つけたか
ニュートン(右)対ライプニッツ(左)、どちらが先に「微分積分法」を見つけたか / credit: wikipedia
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「微分積分法」を発見した学者が実は二人いた? “リンゴで有名な物理学者”ともう一人は… (3/3)

2024.06.24 Monday

2020.10.31 Saturday

前ページヨーロッパ中を飛び回った外交官ライプニッツ

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泥沼論争!微分積分法はどちらが先?

ニュートンとライプニッツの論争は、イギリス側VSヨーロッパ大陸側の大論争にまで発展
ニュートンとライプニッツの論争は、イギリス側VSヨーロッパ大陸側の大論争にまで発展 / credit: pixabay

二人は、直接会うことはありませんでしたが、1670年頃から文通をしていたようです。最初はお互いにリスペクトしていたそうですが、晩年にバトルが勃発!

ライプニッツたちの研究が盛り上がっていた頃、ニュートンの周りの人たちが「ライプニッツたちがやっている研究のアイデアは、ニュートンのアイデアと同じだ!」と気づき、「ライプニッツは、ニュートンから学んで、アイデアを自分のものにしたのでは?」とザワザワし始めます。現代風に言えば「パクリ疑惑」と言ったところでしょうか。

このバトルは泥沼化していき、イギリス側VSヨーロッパ大陸側の大論争にまで発展してしまいました。

ついに、ライプニッツはイギリスの王立協会に「どちらが先か」の判定を依頼します。王立協会の会長はニュートン。つまりライプニッツは敵側に判定を委ねたのです。

すると、ニュートンは王立協会の名義で、ニュートン側とライプニッツ側のやりとりをまとめた「書簡集」を出版し、「先に微分積分法を発見したのはニュートンだ」ということを自ら立証しようとします。しかし、その書簡集では、ライプニッツの手紙の日付が変更されていたのです!

とうとうライプニッツはウンザリしてしまったのか、「今は他にすることがある」と言い、論争から身を引いてしまいました。「泥沼論争をこれ以上続けるよりも、自分の研究のために時間を使いたい」と、ライプニッツは考えたのかもしれません。

結局、二人のわだかまりは解消されることはありませんでした。

現代では「二人とも微分積分法の発見者」という見解となっています。偶然にも同じ時期に同じアイデアを思いついたとしたら、その事実を証明するのって、恐ろしく難しいですよね。

対照的な生涯を送った偉大な天才ニュートンとライプニッツ。17世紀に彼らが発見した微分積分法は、後世の数学や科学に絶大な影響を与えることとなりました。世紀の大発見と泥沼論争から300年もの時を経て、私たちは微分積分法を高校で学んでいます。

教科書に書かれている数式の裏側には、興味深い人間ドラマが隠されていたんですね。

【編集注 2022.02.16 15:00】
記事内容に一部表記について、修正して再送しております。

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