ホンモノそっくりの”ニセ卵”を犯人に盗ませる
ニセ卵「InvestEGGator」は、環境保護学者のキム・ウィリアムス=ギレン氏により数年前に考案されました。
中にはGPSが内蔵され、1時間ごとにシグナルを発信して居場所を知らせてくれます。また、見た目や手触りでバレないよう、外観・質感ともにホンモノそっくりに作られています。
研究チームは、このニセ卵を101個用意し、密猟の多いコスタリカのビーチ4ヶ所に設置しました。
ウミガメの卵は1ヶ所にまとめて産卵され、密猟者は大抵その全部を盗むので、ニセ卵は巣ごとに1個だけセットしています。
その結果、設置したニセ卵の内、約25%が密猟者によって盗まれました。
盗まれた卵の種類には、ヒメウミガメとアオウミガメが含まれており、いずれも絶滅が危惧されています。