GPSを仕込んだニセの卵
GPSを仕込んだニセの卵 / Credit: Paso Pacifico
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「GPSを仕込んだニセ卵」でウミガメの密売ネットワークを一網打尽! ”希望の卵”が登場 (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.10.07 Wednesday

前ページホンモノそっくりの”ニセ卵”を犯人に盗ませる

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GPSから密売ルートの特定に成功!

研究チームの目的は、卵を盗んだ密猟者の特定だけでなく、密売ルートを追跡して、違法売買のネットワークを暴くことです。

そして、数日間におよぶ追跡調査の末、5つの密売ルートの特定に成功しました。

最も短いルートは、盗まれた海岸からほど近い住宅地で、もう一つは、海岸から約2キロ離れた地元のバーでした。

最長ルートは、海岸から137キロも離れたコスタリカ・セントラルバレーにあるスーパーマーケットの積み込み湾で、追跡に2日を要しています。

特定された密売ルート
特定された密売ルート / Credit: Pheasey et al., Current Biology, 2020

食用にされるウミガメの卵はスーパーでは販売されないため、積み込み湾は、業者と売り手の間の受け渡し場にすぎないと考えられています。

これとは別に、ニセ卵が残っている巣では、他のウミガメが正常に孵化したことが確認できました。

研究主任のヘレン・フィージー氏は「今回の実験では、ニセ卵の電波が発生中の胚にダメージを与えることなく作動できるかが重要な確認事項でした」と述べています。

無事に生まれたウミガメの赤ちゃんたち
無事に生まれたウミガメの赤ちゃんたち / Credit: Paso Pacífico

人類がウミガメの卵を食用にしてきた歴史は長いですが、人口が増えるのとは対照的にウミガメの数は年々減っています。

この事実を無視して密猟や密売が続くと、ウミガメはますます絶滅に追い込まれてしまうでしょう。

「InvestEGGator」は、ウミガメを救うための希望の卵でもあるのです。

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