GPSから密売ルートの特定に成功!
研究チームの目的は、卵を盗んだ密猟者の特定だけでなく、密売ルートを追跡して、違法売買のネットワークを暴くことです。
そして、数日間におよぶ追跡調査の末、5つの密売ルートの特定に成功しました。
最も短いルートは、盗まれた海岸からほど近い住宅地で、もう一つは、海岸から約2キロ離れた地元のバーでした。
最長ルートは、海岸から137キロも離れたコスタリカ・セントラルバレーにあるスーパーマーケットの積み込み湾で、追跡に2日を要しています。
食用にされるウミガメの卵はスーパーでは販売されないため、積み込み湾は、業者と売り手の間の受け渡し場にすぎないと考えられています。
これとは別に、ニセ卵が残っている巣では、他のウミガメが正常に孵化したことが確認できました。
研究主任のヘレン・フィージー氏は「今回の実験では、ニセ卵の電波が発生中の胚にダメージを与えることなく作動できるかが重要な確認事項でした」と述べています。
人類がウミガメの卵を食用にしてきた歴史は長いですが、人口が増えるのとは対照的にウミガメの数は年々減っています。
この事実を無視して密猟や密売が続くと、ウミガメはますます絶滅に追い込まれてしまうでしょう。
「InvestEGGator」は、ウミガメを救うための希望の卵でもあるのです。