20度の室温で”最長28日間”も生存可能
研究チームは、平均的な室温に近い摂氏20度の環境で、紙幣や携帯電話、衣類など、日常的に手にするモノの表面に新型ウイルスを付着させて、その生存時間を調査しました。
結果、最も生存期間が長いのは、紙幣・プラスチック製のカード・携帯電話・グラス・ステンレスの表面などで、28日でした。これは同じ環境下で17日間生存するインフルエンザウイルスよりも長いです。
一方で、多孔質素材の衣類やタオルでは、生存期間が短くなり、平均14日でした。
また、室温が上がると生存期間が短くなることも分かっています。
摂氏30度では、紙幣や携帯電話は7日、衣類は3日に減り、摂氏40度では、感染力を失うのに1日もかかりませんでした。
CSIRO代表のラリー・マーシャル博士は「モノ表面での生存期間を特定することで、新型ウイルスの拡散をより正確に予測し、効果的な感染予防策を取ることができる」と指摘します。
また今回の結果を受け、「手洗いや日用品の除菌をさらに徹底する必要性がある」と続けました。