1999年に氷山で見つかった木彫りの人形
1999年に氷山で見つかった木彫りの人形 / Credit: phys
history archeology

気温上昇によりアルプスの氷河から9500年前の遺跡を発見! しかし”時間が経つと劣化してしまう”問題が深刻化

2021.01.27 Wednesday

2020.10.19 Monday

sciencealert https://www.sciencealert.com/melting-alpine-glaciers-yield-archaeologic-troves-but-clock-ticking, phys https://phys.org/news/2020-10-alpine-glaciers-yield-archaeologic-troves.html

近年、温暖化の影響で、永久凍土から数万年前に絶滅したホラアナグマライオンが次々と発見されています。

また、氷河から見つかるのは動物のミイラだけではありません。

スイスの考古学チームはこのほど、アルプス山脈の氷土から、中石器時代の水晶の鉱脈を新たに発見しました。

これは初期人類が約9500年前に水晶を求めて掘った跡とのことです。

その中で、「氷河考古学(英: glacier archaeology)」という新しい学問分野の必要性が高まっています。

「氷山」がこれからの重要な発掘現場に

鉱脈が発見された場所は、スイス東部に位置する「ブルニファーム氷河」の標高2800メートル付近です。

1990年初頭まで、専門家たちは「先史時代の人類が高山に登ることはなかった」と考えていました。

しかしそれ以降、氷河が溶け出したことで数々の遺物が発見されており、アルプス山脈のような高山が何千年にもわたって人類の活動でにぎわっていたことが示されています。

氷河から出土した先史時代の編みかご
氷河から出土した先史時代の編みかご / Credit: phys

現在では、当時の狩猟採集民が動物を狩ったり、資源を得るために高山を頻繁に利用したと考えられるようになりました。

考古学者の多くは「気候変動がもたらす被害は嘆かわしい反面、数千年前の高山での活動に対する理解を劇的に広げる機会となる」と話しています。

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