車にひかれても無傷、その秘密は?
車にひかれても無傷、その秘密は? / Credit: Jesus Rivera / UCI
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クルマにひかれても平気な「悪魔の甲虫」の”頑丈さのひみつ”とは?

2021.08.27 Friday

2020.10.22 Thursday

uci https://news.uci.edu/2020/10/21/uci-materials-scientists-discover-design-secrets-of-nearly-indestructible-insect/, livescience https://www.livescience.com/unbreakable-beetle.html, scitechdaily https://scitechdaily.com/diabolical-ironclad-beetle-design-secrets-of-insect-that-can-survive-getting-run-over-by-a-car/

丈夫な体を持つ甲虫の中で、最強クラスの防御力を持つ虫がアメリカにいます。

「ディアボリカル・アイアンクラッド・ビートル(悪魔の鋼鉄甲虫)」と呼ばれる昆虫です。

わずか2センチほどの体長ながら、天敵に捕食されることはほぼありません。体が頑丈すぎて、噛むことも飲み込むこともできないからです。

アメリカ・カリフォルニア大学の研究チームは、この頑丈さの秘密を解明するため、外骨格の構造をナノスケールで詳しく調べました。

その結果、2枚の前翅(昆虫の前部の翅)が互いにくっついて、インターロッキング式に組み合わさっていたことが判明しています。

この研究は、10月21日付けで『Nature』に掲載されました。

自重の約3万9000倍の重さに耐えられる!

「ディアボリカル・アイアンクラッド・ビートル」
「ディアボリカル・アイアンクラッド・ビートル」 / Credit: David Kisailus / UCI

”悪魔の甲虫”は、アメリカ南西部に分布し、岩の下や木の中といった窮屈な場所に生息します。これも頑丈な体が必要な理由のひとつです。

この甲虫は、ずっと昔に飛翔能力を失っており、前翅がくっついて盾のようになっています。

驚くのは、この小さな虫が車にひかれても平然としていることです。

こちらがその実験映像です。

そこで研究チームは、甲虫の耐久力を調べるため、ラボ内で圧縮テストを実施しました。

その結果、なんと自重の約3万9000倍の重さに耐えられることが判明したのです。

研究主任のデイビッド・キサイラス氏は「飛んで逃げることができないので、捕食者が食べるのを諦めるような鋼鉄の体を発達させたのでしょう」と話します。

次ページ翅がパズルのような「インターロッキング式」になっていた

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