ミミズをスピーカーで振動させる実験
マクシモフ氏らの「ミミズをスピーカーで振動させる実験」は5月に科学誌『Scientific Reports』に掲載され、イグ・ノーベル賞を受賞しました。
この研究は、ミミズをスピーカーで振動させると表面にファラデー波ができるというもの。
ファラデー波とは、水の入った容器を鉛直方向に一定の振動数で動かすと生じる水面波のことです。この波は自然界でもよく観察されており、例えばカエルは水面にファラデー波を作って仲間を引き付けます。
通常、このファラデー波は水面で観察されるものです。では、ほとんど水分で構成される生物ではファラデー波が生じるのでしょうか?
この疑問に答えたのがマクシモフ氏らの研究です。実験の結果、ミミズの表面にもスピーカーの振動によってファラデー波が生じたのです。
ちなみに、この波を特定のかたちで動作するようコントロールすることも可能とのこと。