スペインで「アフリカ古代ワニ」の化石を初発見!
化石が見つかったのは、スペイン東部・バレンシア州にある「ベンタ・デル・モロ遺跡」です。
頭蓋骨や歯、皮骨(体表の硬い表皮)が断片的に出土しており、そこから全長約3メートルの個体が2匹特定されました。
化石が部分的すぎるため、正確な種の特定は困難ですが、高い確率でリビアやケニアに生息した絶滅種C.checchiaiと見られています。
いずれにせよ、アフリカ起源の種と見て間違いないとのことです。

この化石の発見は明確に、中新世後期にアフリカのワニがヨーロッパへ移動したことを証明しています。
研究チームのアンヘル・エルナンデス・ルハン氏は「スペイン南東部のムルシアやアンダルシアに到達したのは確かですが、北東部のカタルーニャ沿岸まで広がったかはよく分からない」としています。
かなりの数がイベリア半島全土に大挙した可能性もあるでしょう。