絵画を支配する隠れたパターンが数学により明らかになった
絵画を支配する隠れたパターンが数学により明らかになった / Credit:PNAS
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“名画には時代によって隠されたパターンがある”と判明! 1万5000点の絵画を「情報分析」した結果

2021.01.27 Wednesday

2020.11.08 Sunday

inverse https://www.inverse.com/science/math-uncovers-art-secrets

傑作の隠れたパターン変化が明らかになりました。

10月12日に『PNAS』に掲載された論文によれば、500年間にわたる1万5000点の絵画を分析したところ、背後に潜むパターン変化を発見したとのこと。

画家たちは創造性を発揮して、独自の絵画を描いていたと信じていたでしょうが、時代によって人間の美的感覚を支配する制約が存在していたようです。

情報分析のメスは、絵画をどのように解剖したのでしょうか?

絵画を情報分析が解剖する

分割線は絵画のなかで最も色の変化が激しい部分から順に引かれていく
分割線は絵画のなかで最も色の変化が激しい部分から順に引かれていく / Credit:PNAS

歴史上、多くの美術家や評論家は名画を分析し、議論することに人生を捧げてきました。

しかし評論の多くは主観によるものであり、当然ながら科学的な分析とは一線を画すものでした。

そこで研究者たちは、芸術に時間を超えた普遍性があるか、またあるとしたら、それらの原則が時間と共にどのように変化していくかを調べることにしました。

絵画の分析にあたっては、客観性を維持するために、肉眼ではなくコンピュータのプログラムを使用したとのこと。

このプログラムは上の図のように、絵画を色彩によって分割できるラインを検出するように作られています。

また分割線には最も際立ったラインから順に番号がつけられました。

上の図ならば、水平線に沿った横のラインが1番で、左側の建物の柱に沿ったラインが2番…となります。

研究者たちは、過去500年間にわたって、主にヨーロッパで描かれた1万5000点の「風景画」に対して、これらのラインのパターンと位置を記録していきました

もし画家たちが自身の独創性のみで絵画を描いているならば、ラインのパターンと位置はランダムとなります。

しかし、この分析により以外な事実が判明しました。

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