魚の名前は『指輪物語』のキャラクターに由来
分類学における「科」は種や属の上に当たるカテゴリーで、例えば「ヒト科」には、ヒト属、チンパンジー属、オランウータン属などがあり、その下にホモ・サピエンスやネアンデルタールが種として位置します。
新魚類の発見は、研究チームのラジーブ・ラガバン氏がインドのSNS上で偶然見つけた写真がきっかけとなりました。見たこともない姿形をしており、当初は種や属も不明だったといいます。
その後、ラガバン氏とブリッツ氏は、その魚が採取できるというインド南部に出向き、多くの標本を採取しました。
この魚は地下の帯水層に生息しており、普段は人目につくことがありません。一方で、洪水で地下水が氾濫したときに、地上に姿を現します。
成魚の体長は約10センチで、細長い竜のような体をしていました。
両氏は、J.R.R.トールキンの『指輪物語』に出てくる地下に住むキャラクターから、「ゴラムスネークヘッド(学名: Aenigmachanna gollum)」と名付けています。