“AIアバター”とパイロットが対話可能に!? 次世代戦闘機にARコックピットが採用される時代へ

次世代戦闘機のコックピットにはバーチャル副操縦士が搭乗するかも
次世代戦闘機のコックピットにはバーチャル副操縦士が搭乗するかも / Credit:baesystems
reference: the engineer

イギリスの国防・情報セキュリティ・航空宇宙関連企業であるBAEシステムズは、次世代戦闘機テンペストを開発中です。

彼らの新しい発表によると、テンペストには拡張現実コックピットが採用されるようです。

さらにコックピットにはバーチャル副操縦士が搭載され、パイロットのサポートや会話が可能とのこと。

次世代戦闘機テンペスト

英国国防省が発表した次世代戦闘機テンペスト
英国国防省が発表した次世代戦闘機テンペスト / Credit:baesystems

2018年、英国国防省は次世代戦闘機テンペストの開発計画を発表し、現在BAEシステムズのもとで開発が進められています。

テンペストは戦闘機の「次世代型」をコンセプトとしており、無人機との連携、敵のレーダーやミサイル誘導装置を無効化する高エネルギー兵器の搭載、コクピット内への立体映像装置の設置などが想定されていました。

そしてそれらの構想が着実に進展していく中で、更に新しいシステムの搭載が発表されました。

テンペストのコックピットにはAR(拡張現実)システムが採用されるだけでなく、バーチャル副操縦士を搭載するというのです。

BAEシステムズによると、バーチャル副操縦士は会話可能で、複数の責任を担うパイロットを様々な面からサポートするとのこと。

次世代戦闘機は拡張現実コクピットによって3次元情報を得られる

コックピットには3次元情報が投影される
コックピットには3次元情報が投影される / Credit:baesystems

コンピュータはパイロットを多くの面でサポート可能であり、次世代戦闘機テンペストではその機能が大きく向上しています。

サポートシステムを効果的に活用するためには、「人間がコンピュータに指示する」「人間がコンピュータからの情報を得る」などの、人間とコンピュータの対話デバイス「ヒューマンマシンインターフェース(英: human machine interface、略称HMI)」が不可欠です。

従来のHMIはモニターによる2次元画像や物理ボタン、タッチパネルなどに依存してきました。

ところが、次世代戦闘機テンペストのコックピットではHMIにAR(拡張現実)による3次元画像が採用されるとのこと。

コクピット内には投影された3次元映像が浮かび上がるため、敵の位置なども正確に把握できることでしょう。

対話もできるバーチャル副操縦士が採用されるかも

バーチャル副操縦士がパイロットをサポートする
バーチャル副操縦士がパイロットをサポートする / Credit:baesystems

さらに新しい発表によると、コックピット内にはバーチャル副操縦士が搭載される可能性があるとのこと。

このバーチャル副操縦士は「アバター」としてコックピット内に存在し、パイロットとの対話によって指示を受けたり情報を提供したりします。

また開発中のコンセプトの中には、音声認識やジェスチャー、視線追跡などのシステムが含まれています。そのためバーチャル副操縦士への指示は、従来の物理操作とは異なり、より直感的で瞬発力のあるものとなるでしょう。

しかもこのバーチャル副操縦士は人工知能の発展により自律性がもたらされます。そのため、パイロットが操縦に忙しい場面でも手のまわらない分野を汲み取り、自発的にサポートしてくれるかもしれません。

これらの機能によりテンペストのコックピット内では、本当にもう1人の副操縦士が存在するかのようなやりとりが生まれるでしょう。

パイロットが「敵の位置を表示してくれ」と頼んだり、バーチャル副操縦士からパイロットに「無人機No.2に調整を加えました」などと報告してきたりするのかもしれませんね。

現在、BAEシステムズはこれらの構想を現実のものとするため、既に開発に取り組んでいます。

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