自己増殖する「ミステリークレイフィッシュ」
自己増殖する「ミステリークレイフィッシュ」 / Credit: dailymail
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駆除不可能!? 人工「クローン増殖ザリガニ」がベルギーで大量発生中 (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.10.29 Thursday

前ページ驚異の”クローン増殖”、生まれる個体はすべてメス

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現時点で根絶はほぼ不可能

今回調査を行ったフランドル自然・森林研究所(INBO)によると、最初に墓地周辺で数百匹のザリガニが見つかってから、個体数が爆発的に増加しており、アントウェルペンの他地域でも目撃情報が相次いでいます。

ミステリークレイフィッシュの全長は10センチほどで、夜間に半径2キロの距離まで移動し、深さ1メートルの穴を掘ることができます。

食べられるものなら何でも口にするため、地元の生態系にとっては危険な存在です。

目撃情報が相次ぐ墓地
目撃情報が相次ぐ墓地 / Credit: dailymail

さらに、単為生殖のせいで増殖スピードが速く、遺伝的にすべて同一であるため、最初の群れがどこから来たのかを突き止めることもできません。

研究チームのケビン・シーアーズ氏は「おそらく、自宅で飼っていた個体が自己増殖でどんどん増えてしまい、飼い主が野生に放してしまったのでしょう」と指摘します。

また「すべての個体を見つけ出すのは不可能で、効率的に駆除する方法も存在しない」といいます。スペインでは毒物を使った駆除実験が試みられていますが、ベルギーでは認可されていません。

ヨーロッパでは2014年に、ミステリークレイフィッシュの取引や生産、輸出、遺棄などが全面的に禁止されています。

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