小惑星アポフィスは2068年に地球に衝突する可能性がある

地球へ向かう小惑星。
地球へ向かう小惑星。 / Credit:pixabay

地球はその長い歴史上で、何度も巨大隕石の衝突を経験しています。

幸い、人類が誕生して以降壊滅的な巨大隕石の落下はありませんが、その平和がいつまで続くかはわかりません。

そのため、世界の天文台は常に地球にとって脅威となりうる小惑星を見つけ出し、監視し続けています。

米国天文学会惑星科学部会の2020年バーチャル会議で発表された新しい研究では、ヤルコフスキー効果を考慮して計算した場合、小惑星アポフィスが2068年に地球へ衝突する可能性は0ではないと報告しています。

小惑星の衝突に関する警告は、もはやオオカミ少年のような状態ですが、果たして地球に隕石が落下する危険はあるのでしょうか?

 

小惑星アポフィスの潜在的な脅威

2004年撮影された観測画像。動く光点が小惑星アポフィス。
2004年撮影された観測画像。動く光点が小惑星アポフィス。 / Credit:Wikipedia

惑星アポフィスは2004年に発見された小惑星です。そのサイズは直径300mほどで、当時は2029年に地球に衝突する可能性が2.4%とかなり高い値で警告され話題になりました。

幸い、その後の研究でそんな可能性は0であると判明していて、アポフィスは2029年に地球の衛星軌道まで接近するものの衝突する心配は現在ありません。

2029年に地球に接近する小惑星アポフィスの軌道予想。
2029年に地球に接近する小惑星アポフィスの軌道予想。 / Credit:NASA

しかし、この小惑星の脅威はこれで終わりではありませんでした。

アポフィスは地球の軌道から金星軌道にまたがる楕円軌道で太陽を公転していて、この後何度も地球へ再接近する機会があるのです。

白のラインで示されているものが小惑星アポフィスの軌道。青のラインは地球軌道。
白のラインで示されているものが小惑星アポフィスの軌道。青のラインは地球軌道。 / Credit:NASA / JPL

そして2068年に、アポフィスが地球に衝突する可能性があるという計算が示されました。NASAのデータ上では、アポフィスは小惑星ベンヌや、29075(1950 DA)に次いで、3番目に大きな影響リスクを持つ小惑星であると考えられています

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