感情があるの!?本物の人間みたいに目を動かすロボット
発表されたロボットは、首、目、まぶた、眉毛に含まれた、合計19の可動部位から成り立っています。
またシステムは階層化されており、これにより1つ1つは単純な行動ですが、環境刺激に対する複雑な反応を可能にしているとのこと。
カメラから得た情報は知覚エンジン、また注意エンジンへと流れていき処理され、実際の動作に結びつきます。
特に注意エンジンでは、環境全体の変化と目の前の人間の動作(目と手の位置と速度測定)から「好奇心スコア」を作成し、どのような応答にするか決定。
さらにここでは、アクションや変化に対する「馴化」つまり「慣れ」も考慮されます。
これによりロボットは周囲の変化や目の前の人の行動に対してよりリアルな反応が可能になります。
例えば、人が目の前に現れて手を振ると、どのように反応するでしょうか?
まず人の接近による環境の変化に気付きチラ見します。その後、目の前の人に関心を示すように、人の顔に焦点を合わせていくのです。
さらに人が手を振ると、その手に反応しますが過度な反応ではありません。
仮に背後を誰かが通り過ぎる場合でも、一瞥した後はすぐに目の前の人に焦点を合わせるでしょう。
また、人間の目は同じところを見つめるために、呼吸や首・頭の動きに応じて絶えず動きを調整しています。
このロボットも同じ動きができるため、相手の存在を意識しているよう振舞えるのです。
さて、今回開発されたロボットは拡張性が高く、高度なアニマトロニクスに貢献することでしょう。
将来、テーマパークのアトラクションで出会うキャラクターたちは本当に生きているかのように振舞うかもしれません。