世界中のペットマニアが狙う「ホウシャガメ」に起きた悲劇。警察がみた驚きの現場とは

story 2018/04/20
Credit: TSA

マダガスカルの都市トゥリアラにある、この何の変哲もない空き家。

この家に通報があり、現地警察が押しかけました。警察が見たのは殺人現場ではありません。そこにいたのは「絶滅危惧種」に指定されている、11,000匹にもおよぶ「ホウシャガメ」です。床ぎっしりのホウシャガメがおわかりになるでしょうか。

“Turtle Survival Alliance (TSA)” のCEO、リック・ハドソン氏は「全ての部屋がホウシャガメで埋め尽くされていました。これだけ多くのカメを押収したのは、これが初めてのケースです」と語っています。

ホウシャガメの甲羅は特徴的で、高いドーム型に星の模様。不幸にもこのユニークな外見により、世界中のペットマニアから標的にされているんです。

Credit: Facebook/WFFT / 確かにかわいい

そんな彼らは常に密猟者に狙われており、マダガスカルからアジアの国へと売られていきます。この空き家にいたホウシャガメも、密輸される運命にあったと考えられています。悲しいことに、ずさんな管理によりすでに300匹が亡くなっていました。

救出されたホウシャガメは、近くの保護区へ移送されました。多くのホウシャガメは脱水症状を起こしており、あまりにも多い「手負いの新入り」に、保護区も大混乱だったようです。

Credit: TSA / 保護区へと送られるホウシャガメ

TSAのレスキューチームが、ホウシャガメを野生に返せるように努めていますが、密猟の危険はなくなっていません。野生動物のモニタリングを行う組織 “TRAFFIC” のリチャード・トーマス氏は「住民がホウシャガメの収穫といったタブーを犯した裏には、誰かがいるはずです」と述べ、密猟に対する怒りをあらわにしています。

Credit: TSA / TSAのレスキューチームが保護区でのケアを担当

密猟に関して分かっていないことはたくさんありますが、良い知らせもあります。地元警察がこの11,000匹のホウシャガメの捕獲に関連して、3人の男を逮捕。さらに、マダガスカル当局が、主要な密猟組織の一つを活動不可能にしました。

ハドソン氏は「もっと声をあげて、世界からの怒りの声を届けなければいけません。そしてマダガスカル当局に、行動を促し続けましょう」と、全世界に向けて協力を呼びかけています。

 

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via: thedodo / translated & text by なかしー

 

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