犬とチョコレート
犬とチョコレート / Credit:Depositphotos
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“チョコレートが犬にとって猛毒”なのは、なぜ? 「チョコレート中毒」の原因物質とは (2/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.11.07 Saturday

scienceabc https://www.scienceabc.com/nature/animals/is-chocolate-poisonous-to-dogs.html,日本チョコレート・ココア協会 http://www.chocolate-cocoa.com/lecture/q12/index.html#:~:text=%E3%83%86%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%80%81%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AF%E3%81%8A%E8%8C%B6,%E6%84%8F%E5%91%B3%EF%BC%89%E3%81%AB%E7%94%B1%E6%9D%A5%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

なぜチョコレートが毒になってしまうのか?

チョコレートの原料であるカカオには、その苦味の成分でもあるテオブロミンが含まれています。

テオブロミンは「メチルキサンチン類」に属するアルカロイド(有機化合物)で、カフェインなどの神経刺激物質の仲間です。

メチルキサンチン類(カフェインとテオブロミン)の構造。メチル基(CH3)の数が異なるだけでほとんど同じ。
メチルキサンチン類(カフェインとテオブロミン)の構造。メチル基(CH3)の数が異なるだけでほとんど同じ。 / Credit:Depositphotos

コーヒーやエナジードリンクによってカフェインを摂取すると、頭がすっきりして疲れが取れた気分になりますが、これはメチルキサンチン類が、体内の「アデノシン受容体」をブロックしているためです。

私たちが疲れると体内でアデノシンという物質が増加してきます。このアデノシンがアデノシン受容体と結びついて脳にシグナルを送ると、心拍数が下がり体がリラックスした状態になります。

疲れた状態というのは、このアデノシン受容体の作用で体の活動が低下している状態です。なので、これをブロックすると私たちは疲れを忘れて活動できるわけです。

しかし、カフェインを摂りすぎると、中枢神経系や消化器系にダメージを与えてしまい、めまいや心拍数の増加など身体に悪影響がでて最悪死んでしまいます。

そしてチョコレートに含まれるテオブロミンは、カフェインよりメチル基(-CH3)が1つ少ないだけなので、同じような覚醒作用を持っています。しかし、人間はテオブロミンの代謝能力が高いため、テオブロミンの摂取ではカフェインのように興奮することはありません。

逆に緩やかにリラックスさせる効果があるとも言われています。

しかし、などの動物の場合には状況が異なります。犬や猫などはテオブロミンの代謝速度が遅いためその害を受けやすくなります。

エナジードリンク(カフェイン)の過剰摂取も人間にとっては危険。
エナジードリンク(カフェイン)の過剰摂取も人間にとっては危険。 / Credit:Depositphotos

たまにエナジードリンクを飲みすぎて体調を悪化させてしまった人がニュースに登場しますが、人間のカフェイン大量摂取のようなことが、犬や猫では少量のチョコレートで起こってしまうのです。

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