発射式の舌を持っていた太古の両生類
発射式の舌を持っていた太古の両生類 / Credit: Peretti Museum Foundation
paleontology

1億年前の琥珀から”新種の両生類”を特定、「ショットガン式の舌」を持っていた (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.11.07 Saturday

floridamuseum https://www.floridamuseum.ufl.edu/science/earliest-rapid-fire-tongue-found-in-amphibians/, theconversation https://theconversation.com/this-tiny-amphibian-that-outlived-the-dinosaurs-provides-the-earliest-example-of-a-rapid-fire-tongue-149445

地球で最初に「発射式の舌」を獲得した生物か

ここから、化石の個体は太古のカメレオンではなく、アルバネルペトン科の新種と判明しました。

その一方で、「発射式の舌」というカメレオンとの大きな共通点も見つかっています。

頭蓋骨の骨や軟組織を調べてみると、舌をショットガンのように放つための舌骨や筋肉の痕跡が発見されたのです。

舌を発射するための仕組みが備わっていた
舌を発射するための仕組みが備わっていた / Credit: sciencemag

カメレオンの舌の発射速度は、動物界でも最速の部類に入り、舌を収縮させることでエネルギーを蓄え、その反動でバネのように発射させます。

新種の「ヤクシャ・ペレッティ」も同様の能力を持っていた可能性が大です。

細長い軸が「舌骨」
細長い軸が「舌骨」 / Credit: sciencemag

さらに、アルバネルペトン科の出現は、少なく見積もって約1億6500万年前と推定されており、エバンス氏は「地球で最初に”発射式の舌”を獲得した生物ではないか」と考えています。

アルバネルペトン科は、魚類から進化した両生類に属し、水辺の陸地に住んでいました。爬虫類はその両生類から進化し、水辺から離れた場所でも暮らせるようになります。

研究チームは「発射式の舌を持っていたことは、アルバネルペトン科について新たな示唆を与えるとともに、爬虫類と近似した特徴を持つため、両生類〜爬虫類への進化の歴史を詳しく解明できるかもしれない」と話します。

虫を捕まえる「ヤクシャ・ペレッティ」、頭上には樹脂が垂れてきている
虫を捕まえる「ヤクシャ・ペレッティ」、頭上には樹脂が垂れてきている / Credit: Peretti Museum Foundation

しかし、同じ両生類のカエルやサンショウウオ、イモリが現存するのに対し、アルバネルペトン科が絶滅した理由はまったくもって不明です。

アルバネルペトン科は、化石上の記録から約200万年前に絶滅したと見られます。

もしかしたら、私たちが気づいていないだけで、彼らは今もどこかで生きているのかもしれませんね。

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