腸内細菌は放射線耐性を授ける
腸内細菌は放射線耐性を授ける / Credit:Science
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2021.01.27 Wednesday

2020.11.14 Saturday

「放射線に強い人体」の原因物質が判明 特殊な腸内細菌バランス (3/6)

前ページ10%を調べると特殊な腸内細菌バランスを持っていた

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腸内細菌がなぜ放射線耐性をうみだすか

腸内細菌は幹細胞を防御する力がある
腸内細菌は幹細胞を防御する力がある / Credit:SKIP

放射性耐性にかかわる菌類を調べ終えたハオグオ氏らは次に、マウスの体で何が起きているかを確かめることにしました。

通常、致死的な放射線はDNA直接破壊する以外に、細胞内部に高エネルギー分子(活性酸素)を生じさせ、これらの活性酸素もまた、DNAを損傷させる働きを持ちます。

しかし調査の結果、ラクノスピラをはじめとする20種類の耐性付与菌をもつマウスは、害となる活性酸素の生産が幹細胞(特に血液幹細胞や脾臓幹細胞)で抑えられていることが判明します。

私たちの体は毎日古くなった細胞を破棄すると同時に、各臓器に存在する幹細胞が新しい細胞をうみだすことで維持されています。

そのため母体となる幹細胞のDNAを保護できれば、放射線や活性酸素によるダメージを最小限に抑えることが可能となります。

問題は、同じような仕組みがヒトでも働くかです。

次ページ特殊な腸内細菌バランスはヒトにも放射線耐性を与える

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