「失われた惑星」存在の証拠を発見。太陽系にはもう一つ惑星があった?

space 2018/04/18

Point
・スイスの研究チームが隕石に含まれるダイヤモンドを調査
・その結果、クロム鉄鋼などの複数の鉱物を検出
・太陽系に失われた惑星が存在することを裏付ける可能性がある

 

スイス連邦工科大学ローザンヌ校の研究チームは、地球に落下した隕石に含まれるダイヤモンドに、惑星の内部で生じる物質を発見しました。この発見は、昔の太陽系に今はなき惑星の存在があったことを証明する物的証拠になるとして注目を浴びています。

これまでも、太陽系には消滅した惑星が存在すると考えられており、その惑星は太陽系から離脱したり、衝突して宇宙に浮遊している小惑星になったりしていたのではないかと推測されていました。

調査に用いられた隕石は、2008年の10月頃にエジプトのヌビアン砂漠に落下した、ユーレライト隕石と呼ばれるもの。研究チームは、この隕石がナノダイヤモンドを多く含む隕石としては珍しい隕石だと分かり、電子顕微鏡を用いて詳細な観察を行いました。

Credit:Nature/上図:電子顕微鏡で観察したダイヤモンドの画像,下図:上図を元素マッピングした画像

その結果隕石中のダイヤモンドの中には、クロム鉄鋼やニッケル、鉄を含む硫化物などの別の物質が存在していることを発見しました。これは、ダイヤモンドが20ギガパスカル以上の圧力を受けて形成されたことを示します。

通常、ダイヤモンドを形成するための圧力は約4.5ギガパスカル程度です。研究者らは、これほどの高い圧力は水星や火星ほどのサイズの惑星が元となっているとの見解を示しました。

研究者のファーハング・ナビエ氏は、「地球外のダイヤモンドに別の物質が含まれているのは初めてのことです。この発見は、太陽系形成についての仮説を裏付けることになります」と述べました。今後は、より多くの地球外物質を用いて宇宙の歴史を調査するとのことです。

 

ロストプラネットの存在。そこに生命はいたのか、どうして消滅してしまったのか。宇宙への好奇心を刺激するような発見ですね。

 

生命は宇宙から来た? 惑星から惑星へ宇宙ダストが生物粒子を運ぶ可能性

 

via:National Geographic/ translated & text by ヨッシー

 

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