1年間、宇宙空間にさらされても生存していた
同様の実験は以前にも実施されていますが、研究チームは、微生物が極端な環境下で生き延びる能力を明らかにするため、再度実験を行いました。
チームは、乾燥させたD.ラディオデュランスをISSに送り、船外プラットフォームに入れて1年間、地球低軌道帯(LEO)を周回させています。
それと同時並行で、地上でも同じサンプルを1年放置させ、両者の違いを調べました。
1年後、LEOの細菌を持ち帰って水で戻したところ、地上グループより生存率は低かったものの、生き残っているサンプルが確認できたのです。
また、生き残ったLEO細菌は、地上のものと様子が違っていました。
表面が無数の小胞やデコボコに覆われ、多くの修復メカニズムが引き起こされて、いくつかのタンパク質が豊富になっていたのです。