ミミズの自殺はアスファルトの上で干からびるだけでなく川での溺死もある
ミミズの自殺はアスファルトの上で干からびるだけでなく川での溺死もある / Credit:イラスト屋
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天然うなぎが減ったのは、コンクリート護岸ができたから!? 「陸から入水するミミズ」が主食になっていた (3/4)

2021.01.27 Wednesday

2020.11.11 Wednesday

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ミミズの入水自殺も雨の後に発生する

ミミズは雨の後に川で入水自殺する。特に夏の大雨のあとは入水が多く起こる
ミミズは雨の後に川で入水自殺する。特に夏の大雨のあとは入水が多く起こる / Credit:神戸大学

そこで研究者たちは、雨からの日数及び降雨量と、胃に含まれていたミミズの量を、年間を通して調べました。

結果、上の左の図が示すように、ウナギのミミズ捕食は春・夏・秋の3シーズンを通して見られ、いずれの場合も降雨直後に最も多くなっていることが判明。

この結果は、雨に起因する「ミミズの自殺」が河川でも発生しており、ウナギのエサ供給源になっていることを示します。

また右の図では降雨の有無ではなく、降雨の絶対量との関係が示されており、夏の降雨量の増加が、ミミズの摂取量を著しく増加させることを示しています。

どうやらミミズの入水自殺は年間を通して起こるものの、夏だけは降水量との関連性があることが判明しました。

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