海藻なのにオパールの輝きを放つ「虹の海藻」がみつかる

animals_plants 2018/04/18
Credit: University of Bristol
Point
・ありふれた海藻からオパールの輝きと同じ構造がみつかる
・海藻は「自己集合システム」を自らコントロールすることで、輝きを調整している
・この発見によりディスプレイ技術が発展する可能性がある

 

自然の力を利用した、全く新しいタイプのオパールが発見されました。オパールといっても「宝石」ではありません。なんと、「海藻」でその輝きを楽しむことができるのです。そこには、これまで本物の宝石の中でしかみられなかった色の移り変わりが確認できます。

Science Advances” に掲載された発見によると、その海藻とは“rainbow wrack(虹の海藻)” として知られる茶色の海藻です。この海藻が放つ鮮やかな青と緑の光のゆらめきは、細胞からの光の反射をコントロールするための油分のナノ構造を自己集合させることで作られます。このタイプの構造は本物のオパールの中でみられるもので、光を様々な方向に散らす「オパール光 (opalescence)」という現象を引き起こすものです。そして注目すべきは、この海藻が自らその「自己集合システム」の「オン・オフ」を調整することができるといった点です。

Credit: jtv / 本物のオパール

研究者の一人であるマーチン博士は、「海藻の油分からオパールの構造を確認できたことは大きな発見です。もしナノテクノロジーの研究者がこの海藻について完璧に理解し、再現することができれば、将来的に私たちは、より安価で効率のいいソーラーパネルに使われるようなディスプレイ技術を発展させることができるかもしれません」と語っています。

これまでナノテクノロジーの研究者たちは、オパールに似たガラスから人工のオパールを作ることに成功してきました。まさか彼らは「宝石」からかけ離れた「海藻」の中に同じ構造を見つけることができるとは思わなかったでしょう。

この海藻は、ヨーロッパの沿岸地域でよく見られる非常に一般的なもの。ヨーロッパ旅行にでかけた際には、海に潜ればこの「天然のオパール」に出会えるかもしれません。

 

人体に「新たな組織」が発見される

 

via: phys.org / translated & text by なかしー

 

 

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