進化のルールを破ったトカゲ?
専門家たちは、進化上のルールとして「ある生物が長い年月をかけて複雑な構造(からだの部位)をなくした場合、後の時代の子孫が失った部位を再び発現する可能性はきわめてゼロに近い」と指摘します。
しかし、東南アジアのブラキメレス属は、そのルールを破った数少ない生物です。
これまでの研究で、ブラキメレスの一部は、約6200万年前に手足を失い、その4000万年後に再び四肢を取り戻したことがわかっています。
中には、手足を失ったままの種もいれば、2本指の小さな足が中途半端に生えていたり、5本指の足を4本とも完全に取り戻している種もいます。
これは一体なぜなのでしょう。