ロボットに触覚を与える人工皮膚
ロボットに触覚を与える人工皮膚 / Credit: Hedan Bai
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触覚を再現した「人工皮膚」がロボットをより人間に近づける

2024.06.19 Wednesday

2020.11.15 Sunday

現在、ロボットが人間のように動く(アウトプットする)ことは実現できてます。しかし、触覚のように、人間らしい感覚を感じさせる(インプットする)ことは非常に難しいものです。

そんな中、アメリカ・コーネル大学機械工学部のロブ・シェパード准教ら研究チームは、11月13日付けの科学誌『Science』にて、人間のような触覚を検知する伸縮性のある人工皮膚を開発したと発表。

新しい人工皮膚は、光によって圧力・曲げ・ひずみなどを検出でき信号として伝えられます。これを応用するなら、ロボットにも人間と同じ感覚を与えることができるかもしれません。

>参照元はこちら(英文)

techxplore https://techxplore.com/news/2020-11-stretchable-skin-sensor-robots-human.html

ロボットに触覚を与える

現代では、モーションキャプチャを利用して、比較的簡単に人間の動きをコンピュータにフィードバックできます。

後は滑らかに動くロボットにその情報を送れば、人間の動きをロボットが再現することができるでしょう。

しかしこれだけでは、人間(哺乳類)特有の豊かな感覚をロボットに与えたことにはなりません。人間に近づけるには体を動かすだけでなく、物を触ったりつかんだりしたときの触覚を与える必要があるのです。

ロボットは人間のような触覚を得られるか
ロボットは人間のような触覚を得られるか / Credit:depositphotos

もちろん、これまでにもロボットが情報を得る手段は存在してきました。センサーと呼ばれるものです。温度センサー、光センサーで温度や明るさを感知できますし、物理センサーで圧力を感知できます。

しかし従来の物理センサーでは、人間の触覚のように繊細で豊富な感覚を得ることは難しいのです。

この点で、研究チームは、触覚を与える伸縮性のある人工皮膚を開発し、様々な分野への応用を可能にしました。

彼らが人工皮膚に利用したのは、論文のタイトルでもある「伸縮性分布型光ファイバセンサー」です。

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