剣城に彫り込まれた複雑なマーク
チェコ農村部では現在、食用キノコ探しが趣味として広く浸透しています。
ノヴァクさんも雨が上がった直後(キノコが雨水を吸って膨張し、見つかりやすい)に、自宅近くの森でキノコ探しをしていたそうです。
すると、地面から何らかの金属片が突き出ているのが発見されました。
「少し掘り返してみると、剣の一部だったことがわかった」とノヴァクさんは話しています。
すぐに地元の考古学者に報告し、オパヴァにあるシレジア博物館が調査を行いました。
柄の部分が精巧に作られており、サークルや三日月型など複雑な模様が施されています。刃は柄の近くで折れているものの、それ以外は保存状態も良好でした。
同博物館のイルジー・ユヘルカ氏は「この場所は、チェコで知られている遺跡スポットからは離れており、これ以外の遺物の発見例もありません」と話します。