恐竜の代表といえば首が長く巨大な竜脚類の姿だろう。
恐竜の代表といえば首が長く巨大な竜脚類の姿だろう。 / Credit:depositphotos
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恐竜の多くが「首が長くて巨大」な原因は地球温暖化にあった (2/4)

2021.01.28 Thursday

2020.11.21 Saturday

前ページ巨大な竜脚類登場の謎

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進化上の位置がいまいちよく分からない真竜脚類

恐竜たちに起きた変化が謎だった原因は、この時代の恐竜の化石が不足しているため、あいまいな情報しかなかったからです。

ジュラ紀の中頃にはさまざまな竜脚類が登場しますが、その中で分類の難しいのが真竜脚類と呼ばれるグループです。

彼らは原始的な竜脚類よりは、白亜紀に生息していたティタノサウルスなどの新しい竜脚類の近縁に見えますが、もっと基盤的で、竜脚類が分岐していた時代のグループだとされています。

彼らは分類的な位置がよくわからず、そのため研究者たちは巨大で首の長い竜脚類が正確にはいつ頃から登場したのか特定できずにいました。

今回研究チームは、そんな真竜脚類の中でもっとも古いと考えられる化石をアルゼンチンのパタゴニア州にあるカニャドン・アスファルト盆地(cañadón asfalto)から発見しました。

「Bagualia alba(Bagualiaは「頑丈でたくましい」を意味する)」と名付けられたこの新しい恐竜の化石は、首の椎骨、手足、植物の化石の入った頭蓋骨や歯で構成されていて、チームはこの発見から、「Bagualia alba」の時間的・生態学的に正確な位置を特定することに成功したのです。

これは研究者本人がツイートしている、新たに発見された「Bagualia alba」の3Dモデルです。

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