自分が見ている色を他人が知ることができる技術が開発される
自分が見ている色を他人が知ることができる技術が開発される / Credit:Current Biology
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自分が見ている色を他人に知られてしまう技術が開発される (2/3)

2021.01.28 Thursday

2020.11.20 Friday

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色の名称にあらわれる奇妙な偏り

冷たい色よりも温かい色の名称のほうが多い
冷たい色よりも温かい色の名称のほうが多い / Credit:depositphotos

を研究する研究者たちは長い間、1つの疑問を持ち続けていました。

地球上に住む人間たちは地域によって多少の変動があるものの、どういうわけか冷たい色(青など)よりも、温かい色(赤やオレンジ)に対して、より細かな名称による区別を行っていることが知られていました。

この名称に対する奇妙なバリエーションの偏りが、文化によるものなのか、それとも神経回路に起因するものなのか、論争は決着がつかないままだったのです。

しかし今回、研究者がデータを詳しく分析した結果、人間のは冷たい色(青など)よりも温かい色(赤やオレンジなど火にかかわる色)に対して、より強い反応をみせていたことが判明します。

この事実は、色の名前の数の偏りが、言語や文化ではなく、人間の脳の神経回路の処理方法に起因することを示唆します。

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