火星の謎の一つが解明! 衛星フォボス・ダイモスは「小惑星」の衝突によって形成された

space 2018/04/19
Credit: NASA
Point
・火星の衛星の起源は「捕獲説」と「衝突説」で長年意見が分かれてきた
・以前の「衝突説」では衛星の小さな「サイズ」を説明できなかった
・最新コンピュータで、火星に衝突した天体のサイズが判明

 
最新の研究により、火星の2つの衛星「フォボス」と「ダイモス」は、ベスタケレスといった小惑星のサイズの天体が衝突したことによってできたことが有力であると判明しました。

Origin of Phobos and Deimos by the impact of a Vesta-to-Ceres sized body with Mars
http://advances.sciencemag.org/content/4/4/eaar6887

フォボスとダイモスがどのようにしてできたかについては、長年にわたって多くの議論がなされてきました。これまで、小惑星が火星の重力によって捕らえられた結果としてできたとされる「捕獲説」も有力でしたが、新しい研究では、よりドラマティックな「衝突説」が有力とされています。

「衝突説」において衛星ができる過程はつまり、月が地球の衛星になった過程と同じ。地球には約45億年前に、火星サイズの天体が衝突して、月ができたと考えられています(ジャイアント・インパクト説)。しかし、月と比べてフォボス、ダイモスは小さく、これまでの「衝突説」ではそのサイズの問題について説明できていませんでした。

Credit: Pixabay

最新鋭のコンピュータを用いて衝突のシュミレーションを行った結果、フォボスとダイモスが形成されるためには、300〜600マイルのサイズであるベスタやケレスのような、大きな小惑星が衝突する必要があることがわかりました。それはつまり、これまで考えられてきた天体よりも「小さな」天体が火星に衝突したことを示しています。

このように様々な説を検証することは、将来実際に火星を探索、調査するときのために役に立つことでしょう。今でも既に、“JAXA” が2024年に宇宙船を打ち上げ、フォボス、ダイモスに着陸してサンプルを採集した後、5年後に帰還するミッションを計画しています。

 

「失われた惑星」存在の証拠を発見。太陽系にはもう一つ惑星があった?

 

via: independent / translated & text by なかしー

 

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