活動銀河「IC 5063」で見つかった影の光線。
活動銀河「IC 5063」で見つかった影の光線。 / Credit:NASA, ESA, STScI and W.P. Maksym (CfA)
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ブラックホールから伸びる謎の暗い光線が発見される!正体は「天使のはしご」?

reference: hubblesite
2020.11.30 Monday

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した銀河の画像に、これまで見つかったことのない新しい現象が発見されました。

10月8日に科学雑誌『The Astrophysical Journal Letters』に発表された研究は、活動銀河の中心、巨大ブラックホールから伸びる闇の光線について分析していて、それが地球でも見られる気象現象と同一である可能性を報告しています。

その気象現象とは、地球では「天使のはしご」として知られている夕暮れ頃に雲が光をさえぎる美しい光景のことです。

>参照元はこちら(英文)

ツイッター投稿から始まった研究

ハッブル宇宙望遠鏡の撮影した活動銀河「IC 5063」。よく見ると中心からX型に暗い筋が伸びている。
ハッブル宇宙望遠鏡の撮影した活動銀河「IC 5063」。よく見ると中心からX型に暗い筋が伸びている。 / Credit:NASA, ESA, STScI and W.P. Maksym (CfA)

この画像は地球から約1億5600万光年離れた活動銀河(セイファート銀河)「IC 5063」の姿を、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したものです。

よく見ると、銀河の中心部分から暗い筋がXの形に伸びているのがわかります。

この不思議な闇の光線を最初に発見したのはアマチュア天文学者のジュディ・シュミット氏

活動銀河核に興味を持っていたシュミット氏は、公開されているハッブル宇宙望遠鏡のアーカイブから、「IC 5063」の観測画像を選んで露出の画像処理を行っていました。すると強調された画像の中に、この暗い筋が現れたのです。

何を見ているのかわからなかった彼女は、すぐにその再処理した画像をツイッターに投稿しました

するとハーバード・スミソニアン天体物理学センターの天文学者ピーター・マクシム氏を始めとした複数の天文学者たちがすぐに興味を示したのです。これを発端に結成されたのが今回の研究チームでした。

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