インドで新種の発光キノコを発見
インドで新種の発光キノコを発見 / Credit: Phytotaxa
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枯れ竹にしか生えない新種の「光るキノコ」を発見! 地元では懐中電灯として愛用(インド) (2/2)

2021.08.27 Friday

2020.11.24 Tuesday

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​地元では「懐中電灯」として使われていた

本種は科学界にとっては新しいですが、地元民は昔からこのキノコの存在を知っていました。

地元では「電気キノコ(electric mushrooms)」という名前で親しまれ、夜になると電気キノコの生えた竹串を明かりとして使うそうです。

まさに自然の懐中電灯ですね。

では、キノコ自身は何のためにっているのでしょう。

一般に、発光性を持つ生物は陸上よりも海洋の方が多いです。陸ではホタルが代表的ですが、こうした生物は獲物の誘引や、メスへのアピールとして光を使います。

狩りも交尾もしないキノコは、このような使い方をしません。

カルナラトナ氏は「こうしたキノコは光を使って昆虫を誘い込むことで、自らの胞子を拡散してもらいます。そのため、発光性を持つ類は特定の昆虫たちと共進化したでしょう」と説明します。

現在、記録されている12万種の菌類のうち約100種が生物発光性ですが、インド原産はほぼありません。

研究チームは今回の発見から、インドにも発光性のキノコが複数存在すると見て、調査を続ける予定です。

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