ケルプ(昆布)の森。
ケルプ(昆布)の森。 / Credit:depositphotos
geoscience

海の酸性化が「コンブ」で止まるかもしれない

reference: zmescience
2020.11.26 Thursday

近年地球温暖化とともに問題になってきているのが、海洋の酸性化です。

海が二酸化炭素を吸ってくれているという話しはよく聞きますが、そのせいで海の酸性化が進みカルシウムを骨格とする海の生き物たちに悪影響を及ぼしています。

しかし、この問題を馴染み深い食べ物が救ってくれるかもしれません。

7月22日にオープンアクセスジャーナル『ScientificReports』に発表された研究では、海洋酸性化の緩和にコンブが貢献していることを報告しています。

>参照元はこちら(英文)

酸性化する海

今回の研究の舞台となったカリフォルニアの海。
今回の研究の舞台となったカリフォルニアの海。 / Credit:pixabay

地球温暖化や二酸化炭素濃度の上昇などの問題に対して、海が二酸化炭素の多くを吸い取ってくれているという話は聞いたことのある人が多いでしょう。

海はその表面から二酸化炭素を吸収して大気中の二酸化炭素濃度の低下に貢献してくれています。

しかし、人間の産業活動による二酸化炭素の排出は年々増加しており、産業革命以降、海洋の酸性度は30%も上昇しています。

これはもちろん海が酸の海になってしまうというほど大げさな話ではありませんが、炭酸カルシウムの骨格や殻をもつ生物(カキ、サンゴ、一部のプランクトンなど)に悪影響を及ぼします。

なぜなら海洋の酸性化が進むと、水素イオンが増え、炭酸イオンの濃度が下がり炭酸カルシウムの殻を形成することが困難になるためです。

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