アメリカの企業が開発した人工鶏肉
アメリカの企業が開発した人工鶏肉 / Credit: dailymail
society

世界初、細胞からつくる「人工鶏肉」の販売がシンガポールで決定!

2021.01.27 Wednesday

2020.12.03 Thursday

アメリカの新興企業、イート・ジャスト(Eat Just)は2日、同社が開発した人工鶏肉の供給がシンガポールで認可されたと発表しました。

この人工肉は鶏の細胞から培養したものであり、環境面で大きなプラスとなります。

人工鶏肉の認可は世界初であり、近く、シンガポール国内で販売開始される予定です。

sciencealert https://www.sciencealert.com/singapore-will-be-the-first-country-to-have-lab-grown-meat-up-for-sale , technologyreview https://www.technologyreview.com/2020/12/01/1012789/cultured-cultivated-meat-just-singapore-approved-food-climate/

環境にやさしく、栄養価も高い

家畜は以前から、温室効果ガスであるメタンを排出する上に、牧畜場のスペースとして森林を伐採することから、環境面で問題になっていました。

また、動物愛護を訴える消費者の声から、持続可能な食肉代替え品への需要が年々高まっています。

現在、市場に出回っている代替え食肉は、ダイズなどの植物由来が大半を占めています。

イート・ジャストCEOのジョシュ・テトリック氏は「私たちの人工鶏肉は、環境面の問題をクリアすると同時に、鶏の細胞を培養してつくっているので、栄養面など本物の鶏肉により近い」と説明します。

人工鶏肉を調理
人工鶏肉を調理 / Credit: dailymail
栄養価も本物の鶏肉に近い
栄養価も本物の鶏肉に近い / Credit: dailymail

品質テストの結果、人工鶏肉はタンパク質やミネラル、アミノ酸を豊富に含み、食品基準の安全性も満たしていることが確認されました。

品質検査には、シンガポール食糧庁(SFA)も参加しています。

次ページシンガポールを「人工肉生産」の拠点に

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

社会のニュースsociety news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!