有毒な木をかじって毒性を獲得するネズミ
有毒な木をかじって毒性を獲得するネズミ / Credit:Stephanie Higgins
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有毒な木を「かじって」致死性の高い毒を獲得するネズミが出現!? 数ミリグラムでゾウが失神する

2021.01.27 Wednesday

2020.12.04 Friday

zmescience https://www.zmescience.com/science/african-rat-poison-032432/

アフリカに生息するクレステッドラット(学名:Lophiomys imhausi)は、フサフサとした尾を持つヤマアラシに似たネズミです。

アメリカ・ユタ大学生物科学部のサラ・ウェインスタイン氏ら研究チームは、11月17日付けの科学誌『Journal of Mammalogy』で、クレステッドラットが人を殺せるほどの毒性を有毒植物から獲得していたと発表。

その発表によると、毒性をもつ哺乳類は他にも存在しますが、クレステッドラットは外部から毒性を獲得する唯一のネズミとのこと。

>参照元はこちら(英文)

有毒な木をかじって毒性を得るネズミ

自分の被毛に毒を塗り、外敵から身を守る
自分の被毛に毒を塗り、外敵から身を守る / Credit:University of Utah

アフリカのネズミが有な木から毒性を得ている」という情報は、地元の人々には以前から知られていたものでした。

研究チームはこの情報の真偽を確かめて正確に記録するために、25匹のクレステッドラットを捕獲。

そしてモーションカメラを使用して1000時間近く、ネズミの行動を記録することにしました。

その結果、そのうちの10匹がアフリカにある有毒の木「Acokanthera schimperi(キョウチクトウ科の一種)」の樹皮を噛み砕いて、被毛に塗り付けていたと判明。

crested rat の被毛
crested rat の被毛 / Credit:SaraB.Weinstein

このAcokanthera schimperiには強い毒性が含まれており、毒矢などにも使用されます。

これと同様の化学成分はオオヒキガエルにもみられるとのこと。

しかも、たった数ミリグラムで人間を殺したり、ゾウを失神させたりできるほど強力なのです。

さらに研究チームによると、「ネズミたちのこの行動は意図的なものであり、毒性が自分たちを保護していると認識できているようだ」とのこと。

またクレステッドラットたちは有毒の木を噛みますが、自分たちは影響を受けないことも判明しました。

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