土星と木星の大接近「グレート・コンジャンクション」とは?
木星は地球から7億5000万km離れており、土星の場合は15億kmです。そのため木星と土星が物理的に合体することはあり得ません。
しかし、地球からはタイミングによって土星と木星がかなり接近したり重なったりしているように見えます。
これは地球と木星、また土星が20年ごとに一列に並ぶことで生じる現象であり、「グレート・コンジャンクション」と呼ばれています。
12年かけて公転する木星と、30年かけて公転する土星、さらにこれらは異なった傾斜の軌道を持つため、一列に並んだ2つの惑星を観測できるのは稀なことです。
ちなみに前回のグレート・コンジャンクションは2000年5月28日に起こりました。
そしてその日から20年経った今年もグレート・コンジャンクションを観測できます。
ただし今年は従来のグレート・コンジャンクションとは一味違います。なぜなら今回は400年ぶりの大接近と言われており、2つの惑星が合体して見えるかもしれないのです。