木は思ったほど寝ていなかった。木の「深夜活動」を科学者が調査

animals_plants 2018/04/23

Point
・木の夜中の周期的運動と睡眠時間について調査が実施
・想定されていた12時間程度の睡眠を取る木は、22種類中7種類
・木は数分おきに呼吸するような上下運動をする

 

デンマークとハンガリーの研究チームは、木が夜中にどのような動きをしているか、立体的な観測のできる地上型3Dスキャンレーザーを用いて調査を行いました。それにより、様々な新たな発見がありました。

Short interval overnight laser scanning suggest sub-circadian periodicity of tree turgor
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/15592324.2018.1439655

日中の植物は、地上から汲み上げた水分を用いて光合成をし、栄養を得ています。科学者は、植物の活動は陽の光に左右されるので、太陽と同じく24時間周期で水分の輸送周期があると考えていました。それを確かめるため、研究者らは樹木や灌木の22種を対象に夜中の動きを調査しました。

その結果、全ての木が水分の吸引を行うため2〜6時間で1センチの周期運動をしていることを発見しました。これは以前考えられていた、木の中で循環する定常的な水の流れとは異なるものです。

また木の睡眠時間を観察したところ、これまで木の睡眠時間として想定された12時間睡眠をしていたのは、22種類中わずか7種類。中には12時間以上睡眠をとる木や、もっと短時間のものもありましたが、病気や老化のある木は一方向にゆっくりと動くという傾向が見受けられました。

また興味深い発見として、数分間おきに呼吸するような上下運動がありました。その動きは1センチ程度でしたが、機械のエラーではなく、木の組織内の水圧の変化による動きであると考えられています。これまでは、「樹木の水の動きは昼夜で安定しており、短期的な変化を繰り返すものはない」と考えられていましたが、この発見によって、植物の水の移動プロセスを解明する手助けとなる可能性があります。

研究チームのアンダー・バーフォッド氏は、「真夜中、作物の動きに異常がある場合に感知できるようになれば、ストレスや病気を効率的に診断できるようになるでしょう。そうすると、経済面でも環境面でも大きな改善が得られることになります」と述べています。

 

動物などとは違って活動が目に見えにくい植物たちの活動。今後研究が進んで、植物の感情がわかったり、それを見ることができるようになったら面白いですね。

それでは皆さま、おやすみなさい。

 

植物に麻酔薬をうった結果・・・

 

via: andfonlineEurekAlert / translated & text by ヨッシー

 

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